“空々寂々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くうくうじゃくじゃく71.4%
くう/\じやく/\28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空々寂々くうくうじゃくじゃくチンプンカンの講釈をきいて、その中で古く手垢てあかついてるやつが塾長だ。こんな奴等が二千年来垢染あかじみた傷寒しょうかん論を土産にして、国にかえって人を殺すとは恐ろしいじゃないか。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それだから空々寂々くうくうじゃくじゃくでは一生下積みを免れない。誠心誠意に努力するものが認められる。
ロマンスと縁談 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
さうでもないと、默つて一禮して、お膳をげてもらうといつた、お行儀はよいが、世の中のことなんにも知らない、空々寂々くう/\じやく/\のあんぽんたんであつたのだ。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
それこそ空々寂々くう/\じやく/\で、不圖ふと立起たちあがツて、急に何か思出したやうに慌しく書棚を覗き𢌞る。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)