“眞田紐”の読み方と例文
新字:真田紐
読み方割合
さなだひも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その眞田紐さなだひもを、覗けば見えるやうな隣の部屋へはふり込んで、燈芯のやうに弱い赤い紐なんかを卷いて置くのも細工が過ぎて本當らしくありません
織屋おりや何處どこつてもういふひなびた言葉ことば使つかつてとほしてゐるらしかつた。毎日まいにち馴染なじみのいへをぐる/\まはつてあるいてゐるうちには、脊中せなか段々だん/\かろくなつて、仕舞しまひこん風呂敷ふろしき眞田紐さなだひもだけのこる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
でも鍵を忘れたり、棒に附けた眞田紐さなだひもを解かずに、そのまゝ逃げ出したところは矢張り素人しろうとだね。彌惣におどかされて、よく/\思ひ詰めたんだらう