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眞田紐
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さなだひも
ふりがな文庫
“
眞田紐
(
さなだひも
)” の例文
新字:
真田紐
その
眞田紐
(
さなだひも
)
を、覗けば見えるやうな隣の部屋へ
抛
(
はふ
)
り込んで、燈芯のやうに弱い赤い紐なんかを卷いて置くのも細工が過ぎて本當らしくありません
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
織屋
(
おりや
)
は
何處
(
どこ
)
へ
行
(
い
)
つても
斯
(
か
)
ういふ
鄙
(
ひな
)
びた
言葉
(
ことば
)
を
使
(
つか
)
つて
通
(
とほ
)
してゐるらしかつた。
毎日
(
まいにち
)
馴染
(
なじ
)
みの
家
(
いへ
)
をぐる/\
回
(
まは
)
つて
歩
(
ある
)
いてゐるうちには、
脊中
(
せなか
)
の
荷
(
に
)
が
段々
(
だん/\
)
輕
(
かろ
)
くなつて、
仕舞
(
しまひ
)
に
紺
(
こん
)
の
風呂敷
(
ふろしき
)
と
眞田紐
(
さなだひも
)
丈
(
だけ
)
が
殘
(
のこ
)
る。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
でも鍵を忘れたり、棒に附けた
眞田紐
(
さなだひも
)
を解かずに、そのまゝ逃げ出したところは矢張り
素人
(
しろうと
)
だね。彌惣に
脅
(
おど
)
かされて、よく/\思ひ詰めたんだらう
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
六十年配の洗練された老人の顏は、苦惱に
歪
(
ゆが
)
んで少し
脹
(
はれ
)
つぽく、首に深々と
眞田紐
(
さなだひも
)
で絞めた跡が殘つて居りました。
銭形平次捕物控:205 権三は泣く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「御覽の通り、頸には、絞め殺した時の
紐
(
ひも
)
の
跡
(
あと
)
が付いて居るが、それで見ると、刀の
下
(
さ
)
げ
緒
(
を
)
か前掛の紐か、——兎に角、恐ろしく丈夫な一風
編
(
あ
)
み方の變つた
眞田紐
(
さなだひも
)
だ」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
脇差の
柄
(
つか
)
の
眞田紐
(
さなだひも
)
が少し濡れて居りますから、間違ひは御座いません、——人を一人斬つて、二人目を斬る前に、刀を洗ふのは、並大抵の曲者にしては悠長過ぎはしませんでせうか
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は明かに、お糸の
冤
(
むじつ
)
を、たつた一本の
眞田紐
(
さなだひも
)
で證明しようとして居るのです。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
裏庭の
崖
(
がけ
)
下に、石の地藏樣を抱いたまゝ轉げ落ちて、その上、
刺身庖丁
(
さしみばうちやう
)
で首筋を深々と刺され、更に、
縞
(
しま
)
の前掛で顏を包んで、
眞田紐
(
さなだひも
)
でその上を、耳から眼、鼻へかけて縛つてあるのです。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
近づいて見ると、僅かに
漏
(
も
)
れる朝の光の中乍ら、お市の顏色や表情の凄まじいことにすぐ氣が付きます。その上首に卷きつけたのは、蛇のやうな
班
(
まだら
)
の紐——前掛の
眞田紐
(
さなだひも
)
ではありませんか。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
反對の端の方には三尺ほどの丈夫な
眞田紐
(
さなだひも
)
が確かと結へてあつたのです。
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この
眞田紐
(
さなだひも
)
はお父さんの前掛の紐だつたさうだね」
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「その代り丈夫ですよ、
眞田紐
(
さなだひも
)
だから」
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞
部首:⽬
10画
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
紐
漢検準1級
部首:⽷
10画
“眞田”で始まる語句
眞田
眞田家
眞田商人
眞田幸村
眞田伊豆守幸豐公