“織屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はたや66.7%
おりや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町を見ますと綾町、絹町、錦町などには、大きな織屋はたやがありますし、高台には、呂宋屋のお城みたいな別室があるし、浜には、納屋衆なやしゅうというお大尽だいじんのやしきや蔵がならんでいます。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
瑤々ようようれんをゆるがしてゆく貴人のくるまがある。夕風のなかを美しい魚のように歩く美女の群がある。小薙刀こなぎなたを小脇に左の手に数珠じゅずを持って織屋はたやの門に立ちのぞいている尼さんがある。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
織屋おりや御前おまへさうして脊負しよつて、そとて、時分じぶんどきになつたら、矢張やつぱ御膳ごぜんべるんだらうね」と細君さいくんいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
織屋おりや色々いろ/\反物たんもの主人しゆじん細君さいくんまへけては、「つて御呉おくれ」といふ言葉ことばをしきりにかへした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)