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色彩
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いろど
ふりがな文庫
“
色彩
(
いろど
)” の例文
周囲の歴史的雰囲気に
色彩
(
いろど
)
られて、其の来歴を少しでも知る人々に特種な空想と異様な緊張を与えるのだが、通りすがりの人に取っても
決闘場
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ぱっと移りの
易
(
い
)
い杉葉に火が付いて、紅い炎は梁の煤にまで届こうとして、同時に太吉の顔を赤く
色彩
(
いろど
)
った。太吉は髪の縮れた、眼の大きな
児
(
こ
)
であった。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
門松、
注連繩
(
しめなわ
)
を焼く煙りが紫いろに辻々を
色彩
(
いろど
)
って、
初春
(
はる
)
らしい風が、かけつらねた絣の
暖簾
(
のれん
)
に
戯
(
たわむ
)
れる。
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
無理にも自分の過去を悲しいものに
色彩
(
いろど
)
つて書いたものだつたが、姉は感動して、——恐らくは書かれてゐたことの十倍二十倍もの想像を加へて読んだのであらう。
イボタの虫
(新字旧仮名)
/
中戸川吉二
(著)
頭蓋骨は
粉砕
(
ふんさい
)
され、極度に歪められた顔面は、凝結した赤黒い血痕に依って物凄く
色彩
(
いろど
)
られていた。
デパートの絞刑吏
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
▼ もっと見る
しかしせっかく主人が熱心に筆を
執
(
と
)
っているのを動いては気の毒だと思って、じっと
辛棒
(
しんぼう
)
しておった。彼は今吾輩の輪廓をかき上げて顔のあたりを
色彩
(
いろど
)
っている。吾輩は自白する。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
形容しなければならないような、微妙な暗さに
色彩
(
いろど
)
られている。
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
この時、月は雲に
掩
(
おお
)
われた。一面に沙原は薄暗くなった。
而
(
そ
)
して月を隠した雲の色は、黒と黄色に
色彩
(
いろど
)
られて、黒い鳥の翼の下に月が隠れたように見えた。
薔薇と巫女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それが真赤に
色彩
(
いろど
)
られた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
(少し考えて)なんでも……或る古物商の
丁稚
(
でっち
)
は色白だ。古い、紅と青に
色彩
(
いろど
)
った瓶を落して
破
(
わ
)
って泣いている。というようなあどけない歌であった。そのうちこの歌うたいの姿が見えなくなった。
日没の幻影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
西の空が飴色に黄色く
色彩
(
いろど
)
られて、曇った日は暮れかかっている。
夜の喜び
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“色彩”の意味
《名詞》
色彩(しきさい)
物事の傾向や特色。
(出典:Wiktionary)
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
彩
常用漢字
中学
部首:⼺
11画
“色彩”で始まる語句
色彩家
色彩間苅豆
色彩法
色彩派
色彩的
色彩論
色彩人形
色彩信号
色彩畫家
色彩畫派的