彩具えのぐ)” の例文
その半面は、豪壮な彩具えのぐと太い線で、朝鮮、明国、呂宋ルソン暹羅シャムなどにわたる亜細亜アジアの沿海と大陸の地図が画いてあった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
襖絵ふすまえ白鷺しらさぎを見つめている。自鷺の眼だけに黄色い彩具えのぐが塗ってあった。鷺が彼を睨んでいるようでもある。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)