“三色菫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さんしきすみれ22.2%
パンジイ22.2%
ぱんじい11.1%
イワンダマリヤ11.1%
イワン・ダ・マリア11.1%
パンジー11.1%
パンセ11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“三色菫”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 小説 物語1.7%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語1.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その花は、夜の部屋にみる、三色菫さんしきすみれだ。
疲れやつれた美しい顔 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
日車ひぐるまつぼみを持っていまだ咲かず、牡丹ぼたんは既に散果てたが、姫芥子ひめげし真紅まっかの花は、ちらちらと咲いて、姫がものを言う唇のように、芝生から畠をかぎって一面に咲いていた三色菫さんしきすみれの、紫と、白と、くれないが、勇美子のその衣紋えもんと、そのきぬとの姿に似て綺麗である。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青い三色菫パンジイを散らした更紗さらさの安服に赤いくつをはいて、例の大きな麦藁帽子をかぶっているところは、自分ながら無邪気で可愛らしくて、身軽でふわふわして、まるで蝶々のようだと思った。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さあ連理草スウィート・ピイ(レイアティズに)、別れってこと、それから三色菫パンジイ、これは物思いの花よ。あなたには茴香ういきょう(王に)それから小田巻。あなたには芸香ヘルウンダ(王妃に)、私にも少しとって置こう。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
まつゆき草、さふらん、紫櫻草、金いろの眼の三色菫ぱんじいなど、花は、葉の間から覗いてゐた。
肩のひろくあいた白服の胸に三色菫イワン・ダ・マリアの造花をつけて笑っている女は、市の映画常設館ピカデリーのプログラム売りが職業であった。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そして三色菫パンジーの薬屋で氷嚢を買い、それからホテルの下のレストランで氷を二フランだけわけて貰った。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
三色菫パンジーなんかよこすところをみちゃ、とても安心できやしない。ごめんだよ」
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
三色菫パンセが頭をふりはじめると、まもなく素馨とミモザがつづき、あとは薔薇、仏蘭西薊シャルドンヌ、錦葵、ミルトと花冷えのするほどめちゃめちゃに咲き、茴香フヌイユやラヴァンドが匂い、南フランスの香水会社のお花畑のような派手な光景になった。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)