“地下人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じげにん50.0%
ちげびと33.3%
じげびと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またその許しを公（おおやけ）に得たものは、士籍にあっては豊後岡藩（ぶんごおかはん）の小川弥右衛門（やえもん）、地下人（じげにん）（平民）にあっては伊那小野村の庄屋倉沢義髄（よしゆき）をはじめとする。
夜明け前：04 第二部下 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)
個性はまちまちでも、ときを得ぬ野性の地下人（ちげびと）たることと、不平の吐け口の見つからない悪童どもであることだけは、一色（しょく）であった。
新・平家物語：02 ちげぐさの巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
そうして、いつの日にか二人がまたこの地で相まみえる時があるとすれば、その時こそ、大伴ノ御行は必ずや地下人（じげびと）かさもなければ、それ以下の庶民（しもびと）にまで失墜（しっつい）するであろう。
なよたけ (新字新仮名) ／ 加藤道夫(著)