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地下人
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ちげびと
ふりがな文庫
“
地下人
(
ちげびと
)” の例文
個性はまちまちでも、ときを得ぬ野性の
地下人
(
ちげびと
)
たることと、不平の吐け口の見つからない悪童どもであることだけは、一
色
(
しょく
)
であった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし学内でも、卒業後も、貴族の
公達
(
きんだち
)
と、
地下人
(
ちげびと
)
の息子とは、学科から待遇にまで、差別があった。当然、ふたつのものは、水と油だった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もちろん
殿上人
(
てんじょうびと
)
との同席はできず、地方に所領はあっても、たいがい山地や未開地である。平氏も源氏も、おしなべて皆“
地下人
(
ちげびと
)
”と呼ばれていた。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まだ、
地下人
(
ちげびと
)
と
卑
(
いや
)
しめられていた
武者所
(
むしゃどころ
)
の
若人
(
わこうど
)
たちで——安芸守平ノ清盛など、その一人でした。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ざっと、前半を概観して見ますと、何世紀もつづいた藤原氏の貴族政治も、保元、平治の二乱に支配力を失って、代りに、
地下人
(
ちげびと
)
武士の擡頭が、世の著しい変化でした。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「新・平家物語」は、古典平家物語には
拠
(
よ
)
っていない。が、だいたい、伊勢平氏忠盛と、子の清盛の逆境時代に、起筆しました。
蔑
(
いやし
)
められていた
地下人
(
ちげびと
)
階級の
擡頭
(
たいとう
)
が、始まりです。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“地下人”の解説
地底人
地下(ぢげ)、地下人(ぢげにん/ぢげびと)は、日本における官人の身分の一つである。朝廷に仕える廷臣のうち、京都御所の清涼殿殿上間に上がれる堂上家に対し、上がれない階位の者を地下家と呼んだ。また、中世以降、官位を持たない名主、庶民などを地下人とも言った。
地下家
(出典:Wikipedia)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“地下”で始まる語句
地下
地下室
地下鉄
地下足袋
地下茎
地下街
地下牢
地下電車
地下侍
地下壕