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ちげびと
ふりがな文庫
“ちげびと”の漢字の書き方と例文
語句
割合
地下人
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地下人
(逆引き)
個性はまちまちでも、ときを得ぬ野性の
地下人
(
ちげびと
)
たることと、不平の吐け口の見つからない悪童どもであることだけは、一
色
(
しょく
)
であった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし学内でも、卒業後も、貴族の
公達
(
きんだち
)
と、
地下人
(
ちげびと
)
の息子とは、学科から待遇にまで、差別があった。当然、ふたつのものは、水と油だった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もちろん
殿上人
(
てんじょうびと
)
との同席はできず、地方に所領はあっても、たいがい山地や未開地である。平氏も源氏も、おしなべて皆“
地下人
(
ちげびと
)
”と呼ばれていた。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まだ、
地下人
(
ちげびと
)
と
卑
(
いや
)
しめられていた
武者所
(
むしゃどころ
)
の
若人
(
わこうど
)
たちで——安芸守平ノ清盛など、その一人でした。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ざっと、前半を概観して見ますと、何世紀もつづいた藤原氏の貴族政治も、保元、平治の二乱に支配力を失って、代りに、
地下人
(
ちげびと
)
武士の擡頭が、世の著しい変化でした。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「新・平家物語」は、古典平家物語には
拠
(
よ
)
っていない。が、だいたい、伊勢平氏忠盛と、子の清盛の逆境時代に、起筆しました。
蔑
(
いやし
)
められていた
地下人
(
ちげびと
)
階級の
擡頭
(
たいとう
)
が、始まりです。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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じげびと