“弥右衛門”の読み方と例文
旧字:彌右衞門
読み方割合
やえもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤吉郎の実父弥右衛門やえもんと彼とは、親戚しんせきの縁故もあったからである。彦右衛門はまた、主君に告げて、この父子おやこをひきあわせた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またその許しをおおやけに得たものは、士籍にあっては豊後岡藩ぶんごおかはんの小川弥右衛門やえもん地下人じげにん(平民)にあっては伊那小野村の庄屋倉沢義髄よしゆきをはじめとする。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その駕籠屋の弥右衛門やえもんというのは、もと西条家の下僕を勤めていたもので、いま勤めている加助はそのせがれであった。
十八条乙 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)