しょく)” の例文
個性はまちまちでも、ときを得ぬ野性の地下人ちげびとたることと、不平の吐け口の見つからない悪童どもであることだけは、一しょくであった。
不正なる行為こういは富の外にも行われる。不正なる行為をもって名誉を得る者もある。その代りには律義りちぎしょくで金をこしらえる者もある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
そいつは、ちょっと見たところでは、きんぎんとでってあるみたいだが、ほんとうはイオウとチャン(コールタールなどを精製せいせいしたときのこるこっかっしょくのかす)
ポーデル博士は、東助とヒトミの手をとって、五しょくの路をぴょんぴょんと一つずつとび越えていった。
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
目のとどくかぎり、十何里なんり、ただ一しょくの青ずすきが、うねうねと風のままに波にたる、波を立てている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)