トップ
>
意外
>
いがい
ふりがな文庫
“
意外
(
いがい
)” の例文
『あんな
名僧
(
めいそう
)
知識
(
ちしき
)
と
謳
(
うた
)
われた
方
(
かた
)
がまだこんな
薄暗
(
うすぐら
)
い
境涯
(
ところ
)
に
居
(
い
)
るのかしら……。』
時々
(
ときどき
)
意外
(
いがい
)
に
感
(
かん
)
ずるような
場合
(
ばあい
)
もあるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
すると、
意外
(
いがい
)
にも、いつのまにか、その
花
(
はな
)
は、
枝
(
えだ
)
の
中
(
なか
)
ほどから
切
(
き
)
り
取
(
と
)
られたとみえて、もう、その
花園
(
はなぞの
)
にはなかったのであります。
はちとばらの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すいれんの花を見て、去年花前がきたのも秋であったことを思いだす。この日、主人は細君より花前の上について
意外
(
いがい
)
な
消息
(
しょうそく
)
を聞いた。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
でも、ふっとのぞいてみたそこに、チョビ安がおさえられているのみか、あの櫛巻きお藤がとぐろを巻いていようとは、実に
意外
(
いがい
)
……!
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
半之丞の自殺を
意外
(
いがい
)
に思ったのは「な」の字さんばかりではありません。この町の人々もそんなことは夢にも考えなかったと言うことです。
温泉だより
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
もはや、
兵法大講会
(
へいほうだいこうえ
)
は、この
意外
(
いがい
)
な
椿事
(
ちんじ
)
のため、その
神聖
(
しんせい
)
と
森厳
(
しんげん
)
をかきみだされて、どうにも
収拾
(
しゅうしゅう
)
することができなくなった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
寺男は、ただ
意外
(
いがい
)
に思いながら、音のするほうへ近づいていきました。いったところは
平家
(
へいけ
)
一
門
(
もん
)
の
墓場
(
はかば
)
でありました。いつか雨は
降
(
ふ
)
りだしていました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
更
(
さ
)
らに第二の徳川政府を見るに
過
(
す
)
ぎざるべしと一般に
予想
(
よそう
)
したるも
無理
(
むり
)
なき
次第
(
しだい
)
にして、
維新後
(
いしんご
)
の
変化
(
へんか
)
は
或
(
あるい
)
は当局者においては
自
(
みず
)
から
意外
(
いがい
)
に思うところならんに
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
卓子掛
(
てーぶるかけ
)
や
椅子
(
いす
)
の
緋色
(
ひいろ
)
づくめな
部屋
(
へや
)
には
数人
(
すうにん
)
のR
国
(
こく
)
の
男女
(
だんじよ
)
がゐて、
私
(
わたし
)
の
仲間
(
なかま
)
は
案外
(
あんがい
)
にも
極
(
きわ
)
めて
小数
(
せうすう
)
であつた。その
多
(
おう
)
くは
夫人帯同
(
ふじんたいどう
)
であつたことも、
私
(
わたし
)
には
意外
(
いがい
)
であつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
先生は
意外
(
いがい
)
なようにしばらくじっとカムパネルラを見ていましたが、
急
(
いそ
)
いで
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
彼
(
かれ
)
はハバトフが
昨日
(
きのう
)
のことは
噫
(
おくび
)
にも
出
(
だ
)
さず、かつ
気
(
き
)
にも
掛
(
か
)
けていぬような
様子
(
ようす
)
を
見
(
み
)
て、
心中
(
しんちゅう
)
一方
(
ひとかた
)
ならず
感謝
(
かんしゃ
)
した。こんな
非文明的
(
ひぶんめいてき
)
な
人間
(
にんげん
)
から、かかる
思遣
(
おもいや
)
りを
受
(
う
)
けようとは、
全
(
まった
)
く
意外
(
いがい
)
であったので。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
春信
(
はるのぶ
)
は、
意外
(
いがい
)
なおこのの
言葉
(
ことば
)
は、
思
(
おも
)
わず
眼
(
め
)
を
瞠
(
みは
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
意外
(
いがい
)
な
飛入
(
とびいり
)
骸骨館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かくて
水車
(
すいしゃ
)
はますますぶじに
回転
(
かいてん
)
しいくうち、
意外
(
いがい
)
な
滑稽劇
(
こっけいげき
)
が一
家
(
か
)
を笑わせ、
石塊
(
せっかい
)
のごとき花前も
漸次
(
ぜんじ
)
にこの家になずんでくる。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「どんな
石
(
いし
)
を
探
(
さが
)
しているんだね。」と、ききました。そのやさしみのある
質問
(
しつもん
)
に、みんなは、ちょっと
意外
(
いがい
)
な
感
(
かん
)
じがしました。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、そのために、いまのような
意外
(
いがい
)
な
勝敗
(
しょうはい
)
が、なにびとにも気づかれずに
信
(
しん
)
じられているのではないのかしら?
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
意外
(
いがい
)
なのは、この
時
(
とき
)
初
(
はじ
)
めてお
目
(
め
)
に
懸
(
かか
)
ったばかりの、
全然
(
ぜんぜん
)
未知
(
みち
)
のお
方
(
かた
)
なのにも
係
(
かかわ
)
らず、
私
(
わたくし
)
の
胸
(
むね
)
に
何
(
なん
)
ともいえぬ
親
(
した
)
しみの
念
(
ねん
)
がむくむくと
湧
(
わ
)
いて
出
(
で
)
たことで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
するとこれはまた
意外
(
いがい
)
のことに、法師がただひとり、
安徳天皇
(
あんとくてんのう
)
のみささぎの前にたん
座
(
ざ
)
して、われを忘れたように、
一心
(
いっしん
)
ふらんに、びわを
弾
(
だん
)
じ、
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
合戦
(
かっせん
)
の
曲
(
きょく
)
を
吟
(
ぎん
)
じているのでありました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
『
実
(
じつ
)
を
申
(
もう
)
しますと、これはちと
意外
(
いがい
)
でしたので。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
光治
(
こうじ
)
は、いままでこの
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
には、ただ
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
しかいないものと
思
(
おも
)
っていましたのに、ほかにも
少年
(
しょうねん
)
がきているのを
知
(
し
)
って
意外
(
いがい
)
に
驚
(
おどろ
)
きましたが
どこで笛吹く
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たとえ、
才蔵
(
さいぞう
)
一身
(
いっしん
)
に一
部
(
ぶ
)
の
嫉視
(
しっし
)
はのこっても、のちに
現出
(
げんしゅつ
)
したような、
意外
(
いがい
)
な大事にはならなかったであろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主人は花前が
近来
(
きんらい
)
の
変化
(
へんか
)
のありのままを
語
(
かた
)
ったのち、
今後
(
こんご
)
あるいは
意外
(
いがい
)
の
回復
(
かいふく
)
をみるかもしれぬと注意した。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
何
(
いず
)
れにしてもこの一
事
(
じ
)
は
私
(
わたくし
)
にとりてまことに
意外
(
いがい
)
な、
又
(
また
)
まことに
意義
(
いぎ
)
のある
貴
(
とうと
)
い
経験
(
けいけん
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
主人
(
しゅじん
)
は、びっくりして、
声
(
こえ
)
も
立
(
た
)
てられずにしりもちをつきました。なぜなら、
意外
(
いがい
)
にも
大
(
おお
)
きなくまだったからです。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
翌日
(
よくじつ
)
は
意外
(
いがい
)
な
好天気
(
こうてんき
)
で、シギが朝早くから
例
(
れい
)
のせんだんの木に
鳴
(
な
)
いている。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
人間
(
にんげん
)
というものは、
意外
(
いがい
)
なところに、
不思議
(
ふしぎ
)
な
因縁
(
いんねん
)
がつながっているものだ。
私
(
わたし
)
は、また
来年
(
らいねん
)
か、
来々年
(
さらいねん
)
、もう一
度
(
ど
)
この
港
(
みなと
)
に
塩
(
しお
)
を
積
(
つ
)
んではいってこよう。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分
(
じぶん
)
たちの
仲間
(
なかま
)
は、これまで、みんな
人間
(
にんげん
)
のために
殺
(
ころ
)
されたのではないか? そう
思
(
おも
)
うと、
町
(
まち
)
からきたはとのいうことは、あまりに
意外
(
いがい
)
でなりませんでした。
兄弟のやまばと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ご
機嫌
(
きげん
)
よう。」と、こちょうは、せみに
声
(
こえ
)
をかけました。せみは
意外
(
いがい
)
に
思
(
おも
)
ったような
顔
(
かお
)
つきをして
二つの運命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
書記
(
しょき
)
ばかりでなく、一
同
(
どう
)
が、
意外
(
いがい
)
の
返事
(
へんじ
)
に、おどろいて、
少年
(
しょうねん
)
を
見
(
み
)
ずにいられませんでした。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「しかられたことはないけれど、
笑
(
わら
)
われたことがあった。」と、
秀
(
ひで
)
ちゃんが、いいました。それは、
秀
(
ひで
)
ちゃんの
口
(
くち
)
もとを
見
(
み
)
つめていた、
達
(
たっ
)
ちゃんにも
意外
(
いがい
)
にきこえました。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
光治
(
こうじ
)
は
熱心
(
ねっしん
)
に
少年
(
しょうねん
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ていいました。すると
少年
(
しょうねん
)
は、
意外
(
いがい
)
にも
快
(
こころよ
)
く
承諾
(
しょうだく
)
をして
どこで笛吹く
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
中
(
なか
)
には、
意外
(
いがい
)
な
敵
(
てき
)
と
出合
(
であ
)
って
戦
(
たたか
)
い、
危
(
あや
)
うく
脱
(
のが
)
れたとみえ、
翼
(
つばさ
)
の
傷
(
きず
)
ついたのもあります。
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何事
(
なにごと
)
も
夢
(
ゆめ
)
のようで、
意外
(
いがい
)
であった、この一
日
(
にち
)
のでき
事
(
ごと
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
していたのでしょう、
目
(
め
)
をぱちくりさして、
太
(
ふと
)
いくちばしで、
傷
(
きず
)
のついているらしい、
翼
(
つばさ
)
の
下
(
した
)
のあたりをなめながら
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところが、いつからとなく
妙
(
みょう
)
なうわさが
村
(
むら
)
の
中
(
なか
)
にひろまりました。それは
日
(
ひ
)
ごろから
万
(
まん
)
の
生活
(
せいかつ
)
を
知
(
し
)
り、
彼
(
かれ
)
を
正直
(
しょうじき
)
な
人間
(
にんげん
)
と
思
(
おも
)
っていた
人々
(
ひとびと
)
にとって、
意外
(
いがい
)
に
腑
(
ふ
)
に
落
(
お
)
ちぬことだったのです。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、
意外
(
いがい
)
なできごとに
驚
(
おどろ
)
いて、三
人
(
にん
)
をやっとのことでなだめました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、それを
見
(
み
)
て、どんなに、
意外
(
いがい
)
に、またうれしく
思
(
おも
)
ったでしょう。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
といって、
子供
(
こども
)
らは
意外
(
いがい
)
なのに、
驚
(
おどろ
)
かんばかりに
喜
(
よろこ
)
びました。そして
三郎
(
さぶろう
)
から、その
犬
(
いぬ
)
をもらいました。
独
(
ひと
)
り
三郎
(
さぶろう
)
は、なごり
惜
(
お
)
しそうにしてさびしく、
一人
(
ひとり
)
で
我
(
わ
)
が
家
(
や
)
の
方
(
ほう
)
へ
帰
(
かえ
)
っていったのであります。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
意外
(
いがい
)
な
報告
(
ほうこく
)
に、
先生
(
せんせい
)
は、びっくりしたようすでした。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、それはじつに
意外
(
いがい
)
のでき
事
(
ごと
)
でした。
少年の日二景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
意外
(
いがい
)
にも、
勇
(
いさむ
)
ちゃんの
声
(
こえ
)
でした。
少年と秋の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
武夫
(
たけお
)
は、
意外
(
いがい
)
なことを
知
(
し
)
らせました。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“意外”で始まる語句
意外事
意外気
意外千万