“意外(とんだ)” の例文
意外(とんだ)事を素破(すつぱ)拔かれた藝妓が、對手が新聞記者だけに、弱つて了つて、援助を朋輩に求めてるのもあれば、反對に藝妓から素破(すつぱ)拔かれて頭を掻く人もある。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『成程。それで何かな、先生、お前様(めえさま)は一人でも此村に信者が出来ると、何処へも行かねえて言つたけが、真箇(ほんと)かな? それ聞かねえと意外(とんだ)ブマ見るだ。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
意外(とんだ)ところに感心して、『ナントお前様、此地方(ここら)ではハア、今の村長様の嬶様(かかあさま)でせえ、箪笥が唯(たつた)三竿(みさを)——、否(うんにや)全体(みんな)で三竿でその中の一竿はハア、古い長持だつけがなツす。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)