“おだや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
67.3%
28.2%
1.8%
穏和0.9%
穏止0.9%
靜穩0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
複雑多様の筋をめ、それをおだやかに解きながら、音楽も聞かせ色彩も見せ、興味本位の探偵物ながら、芸術的表現をも忘れない。
日本探偵小説界寸評 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
きみばかりでない、ぼく朋友ほういううち何人なんぴといま此名このな如何いかぼくこゝろふかい、やさしい、おだやかなひゞきつたへるかの消息せうそくらないのである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
恒太郎は、成田の怒声にも屈することなく、おだやかな平生通りの声で
仇討禁止令 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
何もする事のないこの長い幕間まくあいを、少しの不平も云わず、かつて退屈の色も見せず、さも太平らしく、空疎な腹に散漫な刺戟しげきを盛って、他愛たわいなく時間のために流されていた。彼らは穏和おだやかであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
書画箋や鼠かかぶるをおきて聴くに穏止おだやみまた引き裂きぬ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)