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穩
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おだやか
ふりがな文庫
“
穩
(
おだやか
)” の例文
新字:
穏
此
(
この
)
大漁獲
(
だいりよう
)
があつたので、
明日
(
あす
)
からは
餓死
(
うゑじに
)
の
心配
(
しんぱい
)
はないと
思
(
おも
)
ふと、
人間
(
にんげん
)
は
正直
(
せうじき
)
なもので、
其
(
その
)
夜
(
よ
)
の
夢
(
ゆめ
)
はいと
安
(
やす
)
く、
朝
(
あさ
)
の
寢醒
(
ねざめ
)
も
何時
(
いつ
)
になく
胸
(
むね
)
穩
(
おだやか
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
今年は必ず約を
履
(
ふ
)
まむとなり。道遠ければ、祭の前日にいで立たむとす。かしまだちの前の夕には、喜ばしさの餘に、我眠の
穩
(
おだやか
)
ならざりしも、
理
(
ことわり
)
なるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
倘
(
もし
)
も、ふいと此の屍體を見たならば、誰にしたツて、
穩
(
おだやか
)
に、
安
(
やすらか
)
に眠ツてゐるものとしか思はれぬ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
既
(
すで
)
に
夜
(
よる
)
深
(
ふか
)
く、
加
(
くわ
)
ふるに
當夜
(
このよ
)
は
浪
(
なみ
)
穩
(
おだやか
)
にして、
船
(
ふね
)
に
些
(
いさゝか
)
の
動搖
(
ゆるぎ
)
もなければ、
船客
(
せんきやく
)
の
多數
(
おほかた
)
は
既
(
すで
)
に
安
(
やす
)
き
夢
(
ゆめ
)
に
入
(
い
)
つたのであらう、たゞ
蒸滊機關
(
じようききくわん
)
の
響
(
ひゞき
)
のかまびすしきと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
さらば汝等は呪誼せられざるべし。我は實に此の如く思議せり。此の如く思議して、復た
祷
(
いのり
)
の詞を出すこと
能
(
あた
)
はずして寢たり。舟は
穩
(
おだやか
)
に我夢を載せて、北のかたヱネチアに向へり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
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我はわが辭退の理に
愜
(
かな
)
へる、友の腹立ちしことの我儘に過ぎざるを信じたりき。されど或時は無聊に堪へずしてベルナルドオなつかしく、我詞の猶
穩
(
おだやか
)
ならざるところありしを悔みぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
穩
部首:⽲
19画
“穩”を含む語句
安穩
平穩
靜穩
穩當
不穩
穩便
不穩當
乘穩
御安穩
穩戸