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消息
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せうそこ
ふりがな文庫
“
消息
(
せうそこ
)” の例文
六九
古郷
(
ふるさと
)
に捨てし人の
消息
(
せうそこ
)
をだにしらで、
七〇
萱草
(
わすれぐさ
)
おひぬる
野方
(
のべ
)
に長々しき年月を過しけるは、
七一
信
(
まこと
)
なき
己
(
おの
)
が心なりける物を。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
明
(
あけ
)
ぬれば歌よむ友のもとに
消息
(
せうそこ
)
して、このほこりいはゞやとしつるを、事にまぎれてさて暮しつ。
夜
(
よ
)
に入れば又々鳴きわたるよ。こたびは
宵
(
よひ
)
より
打
(
うち
)
しきりぬ。
すゞろごと
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わたくしは茶山と景樹との歌を書いて、出典は文化十四年の茶山の
消息
(
せうそこ
)
と註し、「景樹の此歌他書に見え候ものには無之候や」と問うた。此歌は園主の記憶中には無かつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
消息
(
せうそこ
)
か?」
好色
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一四四
いづれ
消息
(
せうそこ
)
を見ずばあらじとて、
復
(
ふたた
)
び山にのぼり給ふに、
一四五
いかさまにも人のいきき
絶
(
た
)
えたると見えて、
去年
(
こぞ
)
ふみわけし道ぞとも思はれず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
一とせ
速
(
はや
)
くたちて、
一三五
むかふ年の冬
十月
(
かみなづき
)
の
初旬
(
はじめ
)
、快庵大徳、
一三六
奥路
(
あうろ
)
のかへるさに又ここを過ぎ給ふが、かの
一宿
(
ひとよ
)
のあるじが
荘
(
いへ
)
に立ちよりて、僧が
一三七
消息
(
せうそこ
)
を尋ね給ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“消息”の意味
《名詞》
消 息(しょうそく、歴史的仮名遣い:せうそく、せうそこ)
人や物事の事情・動静。また、それを伝えるもの。
(出典:Wiktionary)
消
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
息
常用漢字
小3
部首:⼼
10画
“消息”で始まる語句
消息子
消息通
消息中
消息文