ミソギ)” の例文
此風が陰陽師オンミヤウジ等の手にも移つたものと見えて、形代に種類が出来て、ミソギの為の物の外、かうした意味の物が庶民にも頒たれる様になり、遂には呪符の様な観念が結ばれて来たらしい。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
譬へば、「天窟戸籠り」に絡んだ詞章、「橘檍原アハギハラミソギ」を伝へた詞章、「天つ罪の起原」、「すさのをの尊神追放カムヤラヒ」に関した詞章、かう言ふ種類のものであつたらしく思はれるのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)