“いとくず”の漢字の書き方と例文
語句割合
糸屑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓の下はコールタのげたトタンぶきの平屋根で、二階から捨てる白粉おしろい歯磨はみがきの水のあとばかりか、毎日掃出はきだちりほこりに糸屑いとくずや紙屑もまざっている。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それだのに柵は俺のことを糸屑いとくずほどにも愛していなかった。あの女の恋人は夏彦であった。俺の弟を愛していたのだ。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それから、お楽の手の爪の中につむぎ糸屑いとくずが、ほんの少しだが入っている、抱きついて背中を刺された時掻きむしったんだね、紬を着るのはたいがい男だ