“ちょうけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
澄憲33.3%
張騫16.7%
朝権16.7%
朝譴8.3%
跳剣8.3%
長剣8.3%
長絹8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天台宗は昔は型の如く伝受いたしましたけれども、今はただ念仏になって天台宗は廃学いたしました。山門には澄憲ちょうけん、三井には道顕どうげんなどの名匠が居りますから、あの人達を
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そしてクルミの漢名は胡桃であるが、それは中国の漢の時代に張騫ちょうけんという人が西域から還るときこれを携え来たので、それでそういわれるとのことだ。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
紫衣褫奪しいちだつ事件にひそむ幕府の真意は、朝権ちょうけんを否定して、あらゆる政治的威力を、おのが掌中に壟断ろうだんせんとするに在った。沢庵の流罪は、この意味で公武抗争のひとつの犠牲だったわけである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はその友人の京都便りを読んで、文久元治げんじの間に朝譴ちょうけんをこうむった有栖川宮親王ありすがわのみやしんのう以下四十余人の幽閉をとかれたことを知り、長いこと機会を待っていた岩倉具視ともみ入洛じゅらくまでが許されたことを知った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
悠然と泰軒が背をめぐらした間髪、発! と、うしろに跳剣ちょうけん一下して、やみを割った白閃が泰軒の身にせまった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「我、長剣ちょうけんを好む。」と青年は昂然こうぜんとして言い放つ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
玉のかんざしかつら女飾髻おんなばさら、鬘帯、摺箔すりはく縫箔、後で着けます長絹ちょうけんなんぞも、私が小児こどものうち、一度博物館で陳列した事がありますがね、今でも目に着いています。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)