澄憲ちょうけん)” の例文
すると澄憲ちょうけんという山門の僧が、最後の祈祷を勤めたところ大雨が降った。三日三晩降り通して、加茂川もあふれるほどだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天台宗は昔は型の如く伝受いたしましたけれども、今はただ念仏になって天台宗は廃学いたしました。山門には澄憲ちょうけん、三井には道顕どうげんなどの名匠が居りますから、あの人達を
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
不気味なお土産みやげだけに、いくたの論議が繰り返されたが、結局、保延ほうえん四年神輿入洛じゅらくの前例にならって、祇園の神社に奉置することに話が決まり、夕刻を選んで、祇園別当、澄憲ちょうけんの手で
澄憲ちょうけん法印は、新院のなきがらを焼く煙をみながら