“洋剣”のいろいろな読み方と例文
旧字:洋劍
読み方割合
サアベル60.0%
サーベル40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ワシは長巻直ながまきなおしの古刀を一本持っておった。二尺チョッと位と思われる長さのもので、典獄時代から洋剣サアベルに仕込んでおったが良う切れたなあ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
外を乗り回す人の絹帽子きぬぼうしの光が見えた。洋剣サアベルの音だの、馬のいななきだの、遣羽子やりはごの声が聞えた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また、歩兵用戦斧せんふをはじめに、洋剣サーベルの類も各年代にわたっていて、ことに、ブルガンディ鎌刀やザバーゲン剣が珍奇なものだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
全体どこまで掘って来たのですかと聞き返すと、ついそこですと洋剣サーベルを向けて教えてくれた。何でも九月二日から十月二十日とかまで掘っていたと云うのだから恐るべき忍耐である。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)