トップ
>
富饒
>
ふじょう
ふりがな文庫
“
富饒
(
ふじょう
)” の例文
「ありますとも。冀州は
富饒
(
ふじょう
)
の地で、
粮米
(
ろうまい
)
といわず金銀五穀の豊富な地です。よろしく、この国土を奪取して、将来の地盤となさるべきではありますまいか」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もしご先代が、あんな途方もないおしごとに、何十年にもわたって、莫大な藩財をお
費
(
つか
)
いなさらなければ、なにもこの
富饒
(
ふじょう
)
な水戸が、いま頃、窮乏していることはないのだ。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
歌の詞を
按
(
あん
)
ずるに、西頭一箇の漢とは高祖をさし、長安十二代の泰平をいって、同時に、長安の
富饒
(
ふじょう
)
においでになったことのある丞相の
吉方
(
きっぽう
)
を暗示しているものと考えられます。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
眸
(
ひとみ
)
は四遠の地景をほしいままにし、胸には天空の月影を汲む。俯して杯をとれば、
滾々
(
こんこん
)
湧
(
わ
)
くところの
吟醸
(
ぎんじょう
)
あり、起って剣を放てば、すなわち呉の死命を制す……じゃ。呉は江南
富饒
(
ふじょう
)
の土地である。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“富饒”の意味
《名詞》
富饒(ふじょう、ふうじょう)
物が多く豊かなこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
富
常用漢字
小4
部首:⼧
12画
饒
漢検1級
部首:⾷
21画
“富”で始まる語句
富
富豪
富貴
富士
富籤
富山
富田
富家
富士山
富裕