涪城ふじょう)” の例文
そのうえ彼自身、成都を出て、涪城ふじょう(四川省・重慶の東方)まで出迎えると、車馬、武具、幔幕など、ここを晴と準備していた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葭萌関かぼうかんを退いた玄徳は、ひとまず涪城ふじょうの城下に総軍をまとめ、涪水関ふすいかんを固めている高沛こうはい楊懐ようかいの二将へ
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
扈従こじゅうの人数三万、金銀兵糧を積んだ車千余輛、ついに成都を距ること三百六十里、涪城ふじょうまで迎えに出た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雒県らくけんの山脈と、往来の咽喉のどやくしている、雒城らくじょうの要害とは、ちょうど成都と涪城ふじょうのあいだに在る。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第三路は、すなわち隣好の策を立てて、呉をうごかし、両川、峡口きょうこうに迫らせ、第四路には、降参の蜀将孟達もうたつに命じ、上庸じょうようを中心とする十万の兵をもって涪城ふじょうを取らしめます。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ともかく玄徳は、無事涪城ふじょうにもどって、張飛から厳顔の功労を聞くと、金鎖きんさよろいをぬいで
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)