“出来六”の読み方と例文
読み方割合
できろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倉庫業の来六屋出平きろくやでへいとは出来六できろくでござるぞ、あの不逞ふていな下僕、旅先で哀れな少年八百助を脅し、金を奪ってけし飛んだかの出来六でござる。
一方ではかの下僕げぼく出来六できろくをここへ追い込み、贋金作りの闇七にも必要な位置を与えた。——かの下松さげまつにおける成木持助の出現のごとく、ここでもまた彼は重要な役割を果たすに違いない。