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籠
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ごも
ふりがな文庫
“
籠
(
ごも
)” の例文
その日も私は昼から店を切り上げて二人の子供にせがまれて金魚の冬
籠
(
ごも
)
りの池を掘るべく親子で泥んこやをやっている真っ最中であった。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「死なんと決心せし次第は」と問われて口
籠
(
ごも
)
り、「ただ母が違うより親子の間よからず、私のために父母のいさかいの絶えぬを悲しく思いて」
良夜
(新字新仮名)
/
饗庭篁村
(著)
こういうことがあってから一月ほどの日が
経
(
た
)
った。万山を飾って燃えていた
紅葉
(
もみじ
)
の錦は
凋落
(
ちょうらく
)
し笹の平は雪に
埋
(
う
)
ずもれた。冬
籠
(
ごも
)
りの季節が来たのである。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それを
厭
(
いと
)
うて山へ上ると
松籟
(
しょうらい
)
絶えず聞えるので「波の音聞かずがための山
籠
(
ごも
)
り、苦は色かへて松風の声」
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
東京から来るのもあり、仙台あたりから来るのもあり、
尖端的
(
せんたんてき
)
な歌劇の一座ともなれば、前触れに太鼓や
喇叭
(
らっぱ
)
を吹き立て、冬
籠
(
ごも
)
りの町を車で練り歩くのであった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
折もわるく、清盛は、このころから、不快で、大殿
籠
(
ごも
)
りの
陰鬱
(
いんうつ
)
な気にみたされている時である。夜ごとに、悪夢をみるらしく、
宿直
(
とのい
)
の者に、不気味をおぼえさせた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
誤つて
殺害
(
せつがい
)
せしも
畢竟
(
ひつきやう
)
は其と
云懸
(
いひかけ
)
しが口
籠
(
ごも
)
り何事も皆前世の約束と
斷念
(
あきら
)
め居候得ば一日も早く御
仕置
(
しおき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
怪
(
け
)
しからぬ」青木はもう真赤になって口
籠
(
ごも
)
りながら、「わ、我輩が
放火
(
つけび
)
でもしたと云われるのか」
琥珀のパイプ
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「お前だから話すがねえ」までは出ましても、二の句が口
籠
(
ごも
)
って、切れて了います。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
冬
籠
(
ごも
)
る頃ながら——東京もまた砂
埃
(
ほこり
)
の
戦
(
たたかい
)
を避けて、家ごとに穴籠りする思い。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
信子は身
籠
(
ごも
)
った。
雪後
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
「誰も彼も、友だちどもは、隠れものう知っておることよ。今さら、
面伏
(
おもぶ
)
せに、云い
籠
(
ごも
)
っておるよりは、さらりと、胸のうちを申してしまおう。……のう、木下どの」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“籠”の解説
籠(かご、en: basket バスケット)とは、(竹、籐(とう)、柳、針金 などを)編んで作った入れ物で、短冊状ないし細い「ヒゴ」状の素材を組み合わせた容器の総称である。
(出典:Wikipedia)
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“籠”を含む語句
引籠
塗籠
燈籠
口籠
立籠
閉籠
旅籠
魚籠
籠居
籠中
尾籠
籠城
手籠
高燈籠
旅籠屋
蛇籠
妻籠
山籠
目籠
馬籠峠
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