“こむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コム
語句割合
小六30.0%
20.0%
20.0%
子生10.0%
子産10.0%
虚無10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当節は小説も雑誌もきらいにて、日本書はふるい漢文か詩集のようなもの、然らざれば外国の小六こむずかしきものを手に致し候。それがため文海の動静には不案内に候。その方却ってうれしく候。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
偖又大橋文右衞門は支度したく調とゝのひしかば稻葉家の藩中へと出行しあとへ彼の油屋五兵衞の番頭久兵衞は入來り文右衞門さんは御家おうちにかと云ながらつぐと上りこむゆゑ女房お政は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
図を見るに川面かわづらこむる朝霧に両国橋薄墨うすずみにかすみ渡りたる此方こなたの岸に、幹太き一樹の柳少しくななめになりて立つ。その木蔭こかげしま着流きながしの男一人手拭を肩にし後向うしろむきに水の流れを眺めている。
「赤駒を打ちてさ引き心引きいかなるせな吾許わがり来むと言ふ」(巻十四・三五三六)、「渋渓しぶたにの二上山にわし子産こむとふさしはにも君が御為に鷲ぞ子生こむとふ」(巻十六・三八八二)があるのみである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「赤駒を打ちてさ引き心引きいかなるせな吾許わがり来むと言ふ」(巻十四・三五三六)、「渋渓しぶたにの二上山にわし子産こむとふさしはにも君が御為に鷲ぞ子生こむとふ」(巻十六・三八八二)があるのみである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
忠太郎 (母と妹の方へ、虚無こむの心になって寄ってゆく)
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)