小六こむ)” の例文
それ自身が目的である行為程正直なものはなくつて、正直程厭味いやみのないものはいんだから、万事正直にられない様な我々われ/\時代の小六こむづかしい教育を受けたものはみんな気障きざ
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
当節は小説も雑誌もきらいにて、日本書はふるい漢文か詩集のようなもの、然らざれば外国の小六こむずかしきものを手に致し候。それがため文海の動静には不案内に候。その方却ってうれしく候。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「だからもっと解りやすいように。私に解らないような小六こむずかしい理窟はやめにして」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)