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ふりがな文庫
“
載
(
ざい
)” の例文
張飛としてけだし千
載
(
ざい
)
の一遇といおうか、
優曇華
(
うどんげ
)
の花といおうか、なにしろ志を立てて以来初めて巡り合った機会といわねばなるまい。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人一倍
強
(
したゝ
)
かな魂と力を持つた半兵衞を討ち取る望もなく、心ならずも折を狙つて月日を過してゐるうち、昨夜といふ昨夜こそは、まことに千
載
(
ざい
)
一
遇
(
ぐう
)
の時節到來
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんなこともなかろうが、読み方によっては、千
載
(
ざい
)
の
後
(
のち
)
懦夫
(
だふ
)
を
蹶起
(
けっき
)
せしめるかも知れない」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
蕪村はこの理想的の事をなほ理想的に説明せり。かつその説明的なると文学的なるとを問はず、かくの如き理想を述べたる文字に至りては上下二千
載
(
ざい
)
我に見ざる所なり。奇文なるかな。
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
形の美は皮一枚、心の美は千
載
(
ざい
)
を
貫
(
つらぬ
)
く。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
そこへ
鴨
(
かも
)
も鴨、断然そんな
手輩
(
てあい
)
とは、金の切れが違う西門慶という大鴨がかかったのだから、婆としては千
載
(
ざい
)
の一
遇
(
ぐう
)
だ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「相澤樣が御墨附を受取に行つた時、千
載
(
ざい
)
一
遇
(
ぐう
)
の思ひだつたらう。お前は前の晩用意しろと言ひ付けられると、早速青竹を切つて來て水鐵砲を
拵
(
こさ
)
へた、これだよ」
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「身は死すともなお漢中を守り、
毅魄
(
きはく
)
は千
載
(
ざい
)
に
中原
(
ちゅうげん
)
を定めん」となす、これが孔明の遺志であったにちがいない。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
信長の進出を、直ちに、自分の進出とし——自分の千
載
(
ざい
)
一
遇
(
ぐう
)
とした者など、ほとんど稀れだといっていい。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そいつア惜しい。二龍山など行かずに、都頭武松も、こっちへ来てくれたら、どんなに
歓呼
(
かんこ
)
して迎えたかもしれねえのに、千
載
(
ざい
)
一
遇
(
ぐう
)
の機を逃がしたようなもんだ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「合戦中は、夜ごと、名馬が厩で悲しみましょう。この千
載
(
ざい
)
一
遇
(
ぐう
)
の
秋
(
とき
)
につながれて置かれては」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(どうだ、貴公も行かないか。ぜひ一口入れ。吾々が世に浮かび出る千
載
(
ざい
)
の一
遇
(
ぐう
)
が来たのに、その機会を
逃
(
の
)
がすなどという法があるものか。——なあ御新造、そうじゃないか)
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
身は
緑林
(
りょくりん
)
におき、才は
匹夫
(
ひっぷ
)
、押して申しかねますなれど、きょうの日は、てまえにとって、実に、千
載
(
ざい
)
の一
遇
(
ぐう
)
といいましょうか、
盲亀
(
もうき
)
の
浮木
(
ふぼく
)
というべきか、逸しがたい機会です。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかしそれは彼の千
載
(
ざい
)
一
遇
(
ぐう
)
であり彼のたましいを燃やすに足るものではあった。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いやでも上野介が邸外へ出ねばならぬその千
載
(
ざい
)
一
遇
(
ぐう
)
の
機会
(
おり
)
を——
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
問「が、お名は千
載
(
ざい
)
に残る」
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
載
常用漢字
中学
部首:⾞
13画
“載”を含む語句
搭載
記載
千載
掲載
積載
千載集
覆載
連載
舶載
千載一遇
満載
舶載物
朝野僉載
艦載機
兼載
貞載
載物硝子
書載
舶載地
舶載油
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