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載
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の
ふりがな文庫
“
載
(
の
)” の例文
君には解るまいが、この病気を押していると、きっと
潰瘍
(
かいよう
)
になるんだ。それが危険だから僕はこうじっとして氷嚢を
載
(
の
)
せているんだ。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
却
(
かえっ
)
て口きゝ玉うにも物柔かく、
御手水
(
おちょうず
)
の
温湯
(
ぬるゆ
)
椽側
(
えんがわ
)
に
持
(
もっ
)
て参り、
楊枝
(
ようじ
)
の房少しむしりて塩
一小皿
(
ひとこざら
)
と共に
塗盆
(
ぬりぼん
)
に
載
(
の
)
せ
出
(
いだ
)
す
僅計
(
わずかばかり
)
の事をさえ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
天空
(
そら
)
には
星影
(
ほしかげ
)
一
點
(
てん
)
、二
點
(
てん
)
、
又
(
ま
)
た三
點
(
てん
)
、
風
(
かぜ
)
死
(
し
)
して
浪
(
なみ
)
黒
(
くろ
)
く、
船
(
ふね
)
は
秒一秒
(
べういちべう
)
と、
阿鼻叫喚
(
あびけうくわん
)
の
響
(
ひゞき
)
を
載
(
の
)
せて、
印度洋
(
インドやう
)
の
海底
(
かいてい
)
に
沈
(
しづ
)
んで
行
(
ゆ
)
くのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
河海抄は此の故事を
今昔物語
(
こんじゃくものがたり
)
から引用し、「
大和物語
(
やまとものがたり
)
にも此事あり」と云っているけれども、現存の今昔や大和物語には
載
(
の
)
っていない。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
人間の数が
殖
(
ふ
)
えて、この地球の上には
載
(
の
)
りきらないのも一つじゃ。だが、それだけではない。人間の
漂泊性
(
ひょうはくせい
)
じゃ。人間の
猟奇趣味
(
りょうきしゅみ
)
じゃ。
遊星植民説
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
二十日の後、いっぱいに水を
湛
(
たた
)
えた
盃
(
さかずき
)
を右
肱
(
ひじ
)
の上に
載
(
の
)
せて
剛弓
(
ごうきゅう
)
を引くに、
狙
(
ねら
)
いに
狂
(
くる
)
いの無いのはもとより、杯中の水も微動だにしない。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
おじいさんは、ひざを
折
(
お
)
って、うやうやしく
青
(
あお
)
い
珠
(
たま
)
を
掌
(
てのひら
)
の
上
(
うえ
)
に
載
(
の
)
せてながめていましたが、その
中
(
なか
)
から、一つ、一つ
分
(
わ
)
けはじめました。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勘辨などは思ひも寄らねえ、——なア、相模屋さん、あつしはケチな植木屋、お前さんは江戸の長者番附にも
載
(
の
)
るほどの
分限者
(
ぶげんしや
)
だ。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鶴吉は「お末の奴何んだつてあんなものを持出しやがつたんだらう」と思つて見まはすと、洗面所の側の
水甕
(
みづがめ
)
の上にそれが
載
(
の
)
つてゐた。
お末の死
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
懐中
(
ふところ
)
から
塵紙
(
ちりがみ
)
を
出
(
だ
)
して四つに
折
(
を
)
つて
揚子箸
(
やうじばし
)
で
手探
(
てさぐ
)
りで、
漸
(
や
)
うく
餅
(
もち
)
を
挟
(
はさ
)
んで
塵紙
(
ちりがみ
)
の
上
(
うへ
)
へ
載
(
の
)
せて
忰
(
せがれ
)
幸之助
(
かうのすけ
)
へ渡して自分も一つ取つて、乞
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この人も戦って来た兵隊のひとりかと思うと、日吉は、頭に
載
(
の
)
せられている
鎖籠手
(
くさりごて
)
の重い手も、ぞくぞくする程、光栄なここちがした。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昔
(
むかし
)
はそんなに
樹木
(
じゆもく
)
が
生
(
は
)
えてゐたわけでなく、たいていそれらの
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
には、
圓
(
まる
)
い
磧石
(
かはらいし
)
を
載
(
の
)
せて、
全體
(
ぜんたい
)
を
蔽
(
おほ
)
うてをつたものでありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
尤
(
もっと
)
も
私
(
わたくし
)
の
申上
(
もうしあ
)
ぐるところが
果
(
はた
)
して
日本
(
にほん
)
の
古
(
ふる
)
い
書物
(
しょもつ
)
に
載
(
の
)
せてあることと
合
(
あ
)
っているか、いないか、それは
私
(
わたくし
)
にはさっぱり
判
(
わか
)
りませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
かしましく電車や自動車の通っているのを
余所
(
よそ
)
に、
一艘
(
いっそう
)
の
伝馬
(
てんま
)
がねぎの束ねたのや、大根の白いのや、漬菜の青いなどを
載
(
の
)
せて
日本橋附近
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
嘗
(
か
)
つてユーゴのミゼレハル、
銀器
(
ぎんき
)
を
盜
(
ぬす
)
む
一條
(
いちでう
)
を
讀
(
よ
)
みし
時
(
とき
)
に
其
(
その
)
精緻
(
せいち
)
に
驚
(
おどろ
)
きし
事
(
こと
)
ありしが、この
書
(
しよ
)
載
(
の
)
するところ
恐
(
おそ
)
らく
彼
(
か
)
の
倫
(
りん
)
にあらざるべし。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
彼女は片手を兄の
膝
(
ひざ
)
に
載
(
の
)
せ、片手でしっかりと
舟縁
(
ふなべ
)
りを掴んでいた。風に乱された彼女の髪が、兄の没表情な頬の上に散りかかってゆく。
青草
(新字新仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
十二月押しつまってから矢野の手紙が大木の机に
載
(
の
)
っていた、いつも長い手紙ときまってるにその手紙はすこぶる簡単であった。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
の収めざる
蓐
(
とこ
)
の内に貫一は着のまま
打仆
(
うちたふ
)
れて、
夜着
(
よぎ
)
も
掻巻
(
かいまき
)
も
裾
(
すそ
)
の
方
(
かた
)
に
蹴放
(
けはな
)
し、
枕
(
まくら
)
に
辛
(
から
)
うじてその
端
(
はし
)
に
幾度
(
いくたび
)
か
置易
(
おきかへ
)
られし
頭
(
かしら
)
を
載
(
の
)
せたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
それで
巨人
(
きよじん
)
を
載
(
の
)
せた
西風
(
にしかぜ
)
が
其
(
その
)
爪先
(
つまさき
)
にそれを
蹴飛
(
けと
)
ばさうとしても、
恐
(
おそ
)
ろしく
執念深
(
しふねんぶか
)
い
枯葉
(
かれは
)
は
泣
(
な
)
いてさうして
其
(
そ
)
の
力
(
ちから
)
を
保
(
たも
)
たうとする。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
次ぎに
載
(
の
)
せるのは、自分の馬券哲学である。数年前に書いたものだが、あまり読まれていないと思うので再録することにした。
我が馬券哲学
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
地に突いたは自然木の杖、その上へ両手を重ねて
載
(
の
)
せ、その甲の上へ頤をもたせ、及び腰をした様子には、一種の気高さと鬼気とがあった。
柳営秘録かつえ蔵
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その上に昨日の俳句会の会稿らしき者
載
(
の
)
せあり。竹と会稿とは共にきたなき処調和すべけれど、卓は竹とも会稿とも調和せず。
明治卅三年十月十五日記事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
けだしその船の大小、人員の
多寡
(
たか
)
、いまだ知るべからずといえども、動物の属その数億のみならず、あにことごとくこれを
載
(
の
)
するに
勝
(
たえ
)
んや。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
そしてこの
水仙
(
すいせん
)
の花を、中国人は
金盞銀台
(
きんさんぎんだい
)
と呼んでいる。すなわち銀白色の花の中に、
黄金
(
おうごん
)
の
盞
(
さかずき
)
が
載
(
の
)
っているとの形容である。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
彼は食い荒された
鰊
(
にしん
)
の背骨を
一
(
ひと
)
つ
皿
(
さら
)
に
載
(
の
)
せていたが、
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
へ通ずるドアを後ろ足で閉めながら、
突拍子
(
とっぴょうし
)
もない声でいきなり
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
(これは驚いた……かねて山また山の中と聞いたから、
崖
(
がけ
)
にごつごつと石を
載
(
の
)
せた屋根が
累
(
かさ
)
なっているのかと思ったら、割合に広い。……)
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今
(
いま
)
のは
勝負
(
しょうぶ
)
なしにすんだので、
又
(
また
)
、四五
人
(
にん
)
のお
役人
(
やくにん
)
が、大きなお
三方
(
さんぽう
)
に
何
(
なに
)
か
載
(
の
)
せて、その上に
厚
(
あつ
)
い
布
(
ぬの
)
をかけて
運
(
はこ
)
んで
来
(
き
)
ました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
独語
(
ひとりごと
)
を言ひ/\、てつきり狸が
傘
(
からかさ
)
の上に
載
(
の
)
つかゝつてゐるものと思つて、誰でもが唯もう
無中
(
むちゆう
)
になつて頭の方ばかり気にする。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
戸塚の三次は、何も言わずにズイとはいりこんで、パラリ、手拭を取りながら、そいつを
肩
(
かた
)
へ
載
(
の
)
っけて、じろりとお妙を見た。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
別に
美味
(
おいし
)
い鰹節の煎汁を拵えておいて薬味には
大根卸
(
だいこんおろ
)
しに
刻
(
きざ
)
み
葱
(
ねぎ
)
焼海苔の
揉
(
も
)
んだもの
卸
(
おろ
)
し
山葵
(
わさび
)
なぞを牡蠣の上へ
載
(
の
)
せて今の煎汁をかけます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
洋傘直しは剃刀をていねいに
調
(
しら
)
べそれから茶いろの
粗布
(
あらぬの
)
の上にできあがった
仕事
(
しごと
)
をみんな
載
(
の
)
せほっと息して立ちあがります。
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
のりになりて首を
揺
(
うご
)
かすと、権太も釣込まれてその通に首を揺かし、極りの悪き風にて顔を下げ、
月代
(
さかやき
)
の上に右の手を
載
(
の
)
す。
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
手許
(
てもと
)
の
火鉢
(
ひばち
)
に
載
(
の
)
せた
薬罐
(
やかん
)
からたぎる
湯気
(
ゆげ
)
を、千
切
(
ぎ
)
れた
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の
片脚
(
かたあし
)
のように、
頬
(
ほほ
)
を
引
(
ひ
)
ッつらせながら、
夢中
(
むちゅう
)
で
吸
(
す
)
い
続
(
つづ
)
けていたのは
春重
(
はるしげ
)
であった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
すれば、
當國
(
このくに
)
の
風習通
(
ならはしどほ
)
りに、
顏
(
かほ
)
は
故
(
わざ
)
と
隱
(
かく
)
さいで、
最
(
いっち
)
良
(
よ
)
い
晴衣
(
はれぎ
)
を
着
(
き
)
せ、
柩車
(
ひつぎぐるま
)
に
載
(
の
)
せて、カピューレット
家
(
け
)
代々
(
だい/\
)
の
古
(
ふる
)
い
廟舍
(
たまや
)
へ
送
(
おく
)
られさッしゃらう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
武王
(
ぶわう
)
、
(二六)
木主
(
ぼくしゆ
)
を
載
(
の
)
せ、
號
(
がう
)
して
文王
(
ぶんわう
)
と
爲
(
な
)
し、
東
(
ひがし
)
のかた
(二七)
紂
(
ちう
)
を
伐
(
う
)
つ。
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
(二八)
馬
(
うま
)
を
叩
(
ひか
)
へて
諫
(
いさ
)
めて
曰
(
いは
)
く
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
ところが、向うの船は積荷が一杯で、今度は
載
(
の
)
ッけて行くわけに行かねえからこの次まで待てと言うんで、俺たちはそのまま島へ残されたんだ。
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
但しその
頃
(
ころ
)
も既に多少の文名ありしかば、十句中二三句づつ雑詠に
載
(
の
)
るは
虚子
(
きよし
)
先生の
御会釈
(
ごゑしやく
)
ならんと思ひ、少々尻こそばゆく感ぜしことを忘れず。
わが俳諧修業
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
のみならず、鋭利な刃物で
掬
(
すく
)
いとるように陰部を切りとって、陰毛を
載
(
の
)
せた一片の肉塊が、かたわらの壁の根に落ちていた。そればかりではない。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
えゝ、
石
(
いし
)
の
載
(
の
)
せてあるお
家
(
うち
)
の
屋根
(
やね
)
から、
竹藪
(
たけやぶ
)
まで
見
(
み
)
えます。
馬籠
(
うまかご
)
の
村
(
むら
)
が一
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えます。
荒町
(
あらまち
)
の
鎭守
(
ちんじゆ
)
の
杜
(
もり
)
まで
見
(
み
)
えます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
初めに透視の実験で途中で開封するのではないかという懸念のために、写真乾板の上に物を
載
(
の
)
せて透視してもらった。
千里眼その他
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
画録に
載
(
の
)
する所の鳳嶺が同僚渡辺鶴洲は
本
(
もと
)
小原氏、京都より長崎に
徙
(
うつ
)
つた小原慶山の後だと、同じ画録に見えてゐる。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
柔
(
やわらか
)
な
温
(
ぬく
)
よかな心持、浴槽の
縁
(
ふち
)
へ頭を
載
(
の
)
せ足を投げ出していると、今朝出立して来た田原の宿、頂上の白雲、急峻な裏山などは夢のようになってしまう。
木曽御嶽の両面
(新字新仮名)
/
吉江喬松
(著)
掌のうえに
載
(
の
)
せてやると、
険難
(
けんのん
)
がって鼻をくんくんいわせる。その様子はまるで人間の子供が、「もういい。もういい。」と云っているように見える。
犬の生活
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
僕は毎朝買つて見て居るんです——九州炭山の坑夫間に
愈々
(
いよ/\
)
同盟が出来上がらんとして、会社の方で鎮圧策に
狼狽
(
らうばい
)
してると云ふ通信が
載
(
の
)
つてたのです
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
他
(
ほか
)
の
者
(
もの
)
らは
好
(
い
)
い
幸
(
さいは
)
ひに
其
(
そ
)
れを
坐布團
(
ざぶとん
)
にして
其上
(
そのうへ
)
に
彼等
(
かれら
)
の
肘
(
ひぢ
)
を
載
(
の
)
せ、
其頭
(
そのあたま
)
を
越
(
こ
)
えて
向
(
むか
)
ひ
合
(
あは
)
せになつて
話
(
はな
)
してゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
すると私が引っ張って居る山羊、その山羊の上に
載
(
の
)
せてあった僅かの荷物——羊の皮の敷物、
履
(
くつ
)
、薬のような物、それがどこへか落ちてしまったです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
乙女
(
おとめ
)
たちの一団は
水甕
(
みずがめ
)
を頭に
載
(
の
)
せて、
小丘
(
こやま
)
の中腹にある泉の傍から、
唄
(
うた
)
いながら
合歓木
(
ねむ
)
の林の中に隠れて行った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
店の
忙
(
いそが
)
しいときや、
面倒
(
めんどう
)
なときに、家のものは飯を
握
(
にぎ
)
り飯にしたり、または紙に
載
(
の
)
せて店先から
与
(
あた
)
えようとした。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「あの六平の
禿罐
(
はげかん
)
も飲助やさかいのう。此前もほら酒見祭を見ね行った時ね、お前様、あの常坊を首馬に
載
(
の
)
せたなりに
田圃
(
たんぼ
)
の中へきせ転がったぞかい。」
恭三の父
(新字新仮名)
/
加能作次郎
(著)
A
待
(
ま
)
てよ。
此
(
こ
)
の
對話
(
たいわ
)
は『
中外
(
ちうぐわい
)
』に
載
(
の
)
せるんだから、そんな
話
(
はなし
)
は
少
(
すこ
)
し
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
置
(
お
)
かうよ。それよりかモツト
葉書
(
はがき
)
に
關
(
くわん
)
する
無邪氣
(
むじやき
)
な
面白
(
おもしろ
)
い
話
(
はなし
)
でもないかい。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
載
常用漢字
中学
部首:⾞
13画
“載”を含む語句
搭載
記載
千載
掲載
積載
千載集
覆載
連載
舶載
千載一遇
満載
舶載物
朝野僉載
艦載機
兼載
貞載
載物硝子
書載
舶載地
舶載油
...