“大根卸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいこおろし25.0%
だいこおろ25.0%
おろし25.0%
だいこんおろ12.5%
だいこんおろし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は確に左樣さうだと思つた。それにしても今頃何の必要があつて、隣りのへや大根卸だいこおろしを拵えてゐるのだか想像が付かない。
変な音 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「ジャムばかりじゃないんで、この頃は胃病の薬だとか云って大根卸だいこおろしを無暗むやみに甞めますので……」「驚ろいたな」と迷亭は感嘆する。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かゆいところへよく届かす手は口をきくそのひまに、がたぴしさせずぜんごしらえ、三輪漬はの香ゆかしく、大根卸おろしで食わする鮏卵はららごは無造作にして気が利きたり。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
別に美味おいしい鰹節の煎汁を拵えておいて薬味には大根卸だいこんおろしにきざねぎ焼海苔のんだものおろ山葵わさびなぞを牡蠣の上へせて今の煎汁をかけます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
鉛筆のきずもの、刃物類を山のやうに積んで売つてゐたが、この中で私は大根卸だいこんおろしを一つ買つた。瀬戸物のところに行つたとき、瀬戸でこしらへた日本娘が三とほりばかりある、それを私は買つた。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)