“だいこおろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大根卸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ジャムばかりじゃないんで、この頃は胃病の薬だとか云って大根卸だいこおろしを無暗むやみに甞めますので……」「驚ろいたな」と迷亭は感嘆する。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
食物と食物とがお互に消化作用をする。昆布こんぶと竹の子と一所に煮ると双方とも非常にやわらかくなるようなものだ。餅を沢山食べ過ぎた時大根卸だいこおろしを喫するとたちまち胸がすくのもその訳だ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「君は赤ん坊に大根卸だいこおろしをめさしたそうだな」「ふむ」と主人は笑ったが「赤ん坊でも近頃の赤ん坊はなかなか利口だぜ。それ以来、坊やからいのはどこと聞くときっと舌を出すから妙だ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)