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痴漢
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ちかん
ふりがな文庫
“
痴漢
(
ちかん
)” の例文
鬼のような深山は、赤外線利用の技術を悪用して、それまでにも、人の寝室を
密
(
ひそ
)
かに写真にとっては、打ち興じていたという
痴漢
(
ちかん
)
です。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
、捕え得ぬなど、言語道断。ひとりの
痴漢
(
ちかん
)
をからめ捕るにすら、かくも能なき武者所に、なんで非常のときを、
恃
(
たの
)
めようか
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本郷
妻戀町
(
つまごひちやう
)
の娘横丁、——この邊に良い娘が多いから土地の若い衆が斯んな名で呼びましたが、何時の間にやら
痴漢
(
ちかん
)
が横行して、若い娘の御難が多く、娘受難横丁と言ふべきを省略して娘横丁と
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
酔いの廻った彦太郎がべらべら喋舌りつづけるのを、阿部がとって、わあ、これは聞き捨てならぬぞ、
痴漢
(
ちかん
)
小森彦太郎便所を覗くの図か、君はそいつを見ようと思ってこの商売をして居るんだろう
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
見たがる手合もある町内の若い衆などは年中
見馴
(
みな
)
れているはずだのに物好きな
痴漢
(
ちかん
)
はいつの世にも絶えないもので雲雀の声が聞えるとそれ女師匠が拝めるぞとばかり急いで屋根へ上って行った彼
等
(
ら
)
がそんなに騒いだのは盲目というところに特別の
魅力
(
みりょく
)
と深みを
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
ここへ来る前、星野社長はわざわざ、帆村の
潔癖
(
けっぺき
)
を保証したが、その話とはちがって、彼はとんでもない
痴漢
(
ちかん
)
であった。六条子爵の場合よりも、もっともっと
露骨
(
ろこつ
)
で
下卑
(
げび
)
ている。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これに類する報告は、日一日と
殖
(
ふ
)
えていった。しかし赤外線男のすることが、この辺の程度なら、それは
悪戯小僧
(
いたずらこぞう
)
又は軽い
痴漢
(
ちかん
)
みたいなもので、迷惑ではあるけれど、大して恐ろしいものではない。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“痴漢”の解説
痴漢(ちかん)とは、本来は「愚かな男」「ばかもの」「たわけもの」などを意味する言葉であったが、のちに「女性にみだらな行為をする男」、またそのような行為を意味するようになった。痴漢行為ともいい、行為によっては強制わいせつ、公然わいせつ、器物破損などによる取締りの対象となる。
このような行為は全世界で問題となっており、特に密集した都市部の公共交通機関で発生することが多い。
(出典:Wikipedia)
痴
常用漢字
中学
部首:⽧
13画
漢
常用漢字
小3
部首:⽔
13画
“痴”で始まる語句
痴
痴呆
痴者
痴人
痴情
痴愚
痴話
痴戯
痴態
痴言