好色漢しれもの)” の例文
浅黒いながら渋気の抜けたる顔にかゝれる趣きは、年増嫌ひでも褒めずには置かれまじき風体ふうてい、我がものならば着せてやりたい好みのあるにと好色漢しれものが随分頼まれもせぬ詮議を蔭では為べきに
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
浅黒いながら渋気の抜けたる顔にかかれる趣きは、年増嫌としまぎらいでもめずにはおかれまじき風体、わがものならば着せてやりたい好みのあるにと好色漢しれものが随分頼まれもせぬ詮議せんぎかげではすべきに
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)