痴人しれもの)” の例文
旧字:癡人
「やあおのれは紅縮緬組の杜鵑之介ほととぎすのすけとかいう奴よな。しつこくまたもや現われて、止めだてするとは無礼の痴人しれもの! とくそこを退け! 退きおろう!」
紅白縮緬組 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
痴人しれものならで誰かはほめむ
痴人しれものというのはそち達がことじゃ。先夜上野の山下で初めて汝らに巡り合い滾々こんこん不心得をさとしたにもかかわらず、今夜再び現われ出で、押し借りの悪行を働くとは天を
紅白縮緬組 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
痴人しれものならで誰かはほめむ