“大白痴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおたわけ33.3%
おほたはけ33.3%
おおばか11.1%
おほたわけ11.1%
おほだわけ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
差出者さしでもの大白痴おおたわけめ! いつもの思慮深いその方が、今宵の仕業しわざは何事じゃ! マドリド司僧の残党とこの鳰鳥とを一列に並べ、何一つ証拠のないのもいとわず詮議せんぎ立てする愚か者
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
うわ言をいつたり夢を見たり、こんな事で一生を送れば人は定めし大白痴おほたはけと思ふなるべく、其やうな馬鹿になつてまで思ふ心が通じず、なき縁ならばめては優しい詞でもかけて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
小説だもの、鱶七ふかしちが弁慶の長上下ながかみしもで貧乏徳利をブラ下げて入鹿御殿にくだを巻こうと、芝居や小説にいちいち歴史を持出すのは余程な大白痴おおばかで、『八犬伝』の鉄砲もまた問題にならない。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
うわことをいつたりゆめたり、こんなことで一せうおくればひとさだめし大白痴おほたわけおもふなるべく、そのやうな馬鹿ばかになつてまでおもこゝろつうじず、なきゑんならばめてはやさしいことばでもかけて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うわ言をいつたり夢を見たり、こんな事で一生を送れば人は定めし大白痴おほだわけと思ふなるべく、そのやうな馬鹿になつてまで思ふ心が通じず、なき縁ならばめては優しい詞でもかけて
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)