“白痴美”の読み方と例文
読み方割合
はくちび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美貌びぼうであって気稟きひんがあり、叡智えいちであって冷たくない顔。そして高貴なにおいをもち、いわゆる白痴美はくちびでなく、花にも負けない人間の顔の美。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親は家柄のよい、出世にも無理のない本田傳右衞門、内儀は五十近く、娘が少々白痴美はくちびでは、どう考へても人に怨みを受ける筈もありません。
年の頃、精々十九、二十歳、無表情で整ひ過ぎて、少し白痴美はくちびに近い美しさですが、魂の通つた人形を見るやうで、それがまた限りない魅力でもあります。