“気稟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きひん95.0%
テムペラメント5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(文華殿の瀑布図ではない。陳宝琛ちんはうしん氏蔵の瀑布図である)が、気稟きひんの然らしむる所か頭のさがつた事を云へば、雲林の松に及ぶものはない。
支那の画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
是等これらはおなじく、神経の雋鋭しゆんえいになつたための一つの証候であるが、これは気稟きひんに本づく方嚮はうかうの違ひであるとつていいだらう。
結核症 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
友代の素朴な熱心な活動的な天稟のままに気稟テムペラメントの側から全幕を演じ、この幕もそのようなものとして自然に演じているのだけれど、作者としては、友代のそういう自然発生の活動性、積極的な人柄を
「建設の明暗」の印象 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)