大白痴おほたはけ)” の例文
うわ言をいつたり夢を見たり、こんな事で一生を送れば人は定めし大白痴おほたはけと思ふなるべく、其やうな馬鹿になつてまで思ふ心が通じず、なき縁ならばめては優しい詞でもかけて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其社会の為に涙を流して、満腔まんかうの熱情を注いだ著述をしたり、演説をしたりして、筆は折れ舌はたゞれる迄も思ひこがれて居るなんて——斯様こん大白痴おほたはけが世の中に有らうか。はゝゝゝゝ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
笑止千万せうしせんばん大白痴おほたはけ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)