“追躡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついじょう53.3%
ついしょう13.3%
ついせつ6.7%
ついせふ6.7%
つゐせふ6.7%
つゐでふ6.7%
ツイデフ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無理想で、amoralアモラル である。ねらわずに鉄砲を打つほど危険な事はない。あの男はとうとう追躡ついじょう妄想で自殺してしまった。
沈黙の塔 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
だが、いぶかしいのは、これらの小うるさい小隊の追躡ついしょうではなく、もっと目に余る、そして遠くにある、大軍のうごきだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平安が馬歩兵ばほへい四万を率いて追躡ついせつせるを淝河ひがに破り、平安の麾下きかの番将火耳灰ホルフイを得たり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
我好古のまなこもて視るときは、是れ猶いにしへのリリス河にして、其水は蘆荻ろてき叢間の黄濁流をなし、敗將マリウスが殘忍なるズルラに追躡ついせふせられて身を此岸に濳めしも、きのふごとくぞおもはるゝ。
あのヰドツクなんぞは物を考へ当てること即ち射物しやぶつがひどく上手で、忍耐してそれを追躡つゐせふして往くのだ。ところがあいつの思量はなんの素養もないのだから、考へ外れが沢山ある。
迅速に政治革命の跡を追躡つゐでふしたり、此時に当つて横合より国民の思想を刺撃し、頭を挙げて前面を眺めしめたるものこそあれ、そを何ぞと云ふに
ムシロ京師ニ上リ訴フル所アラント、二月上旬、東山道ヲ発ス。将門、シノビヲシテ、我ガ上京ヲ知リ、軽兵百余騎、疾風ノ如ク追躡ツイデフシ来ル。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)