追躡ついしょう)” の例文
だが、いぶかしいのは、これらの小うるさい小隊の追躡ついしょうではなく、もっと目に余る、そして遠くにある、大軍のうごきだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳川勢の追躡ついしょうを知ると、ただちに、生牛おうしはらに休めていた第二隊を挙げて、家康ここにあり——と、さし招いている、ふじヶ根山の金扇きんせんをにらんで、堂々たる決戦の意志を
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)