トップ
>
帯刀
>
たいとう
ふりがな文庫
“
帯刀
(
たいとう
)” の例文
旧字:
帶刀
町人ながら諸大名の御用達を勤め、
苗字
(
みょうじ
)
帯刀
(
たいとう
)
まで許されている玉屋金兵衛は、五十がらみの分別顔を心持
翳
(
かげ
)
らせてこう切出しました。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香炉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
名主には
帯刀
(
たいとう
)
ごめんとそうでないのとの二つがあったが、僕の父親はどっちだったか忘れてしまった。
僕の昔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
旧
中津
(
なかつ
)
奥平
(
おくだいら
)
藩士
(
はんし
)
の数、
上
(
かみ
)
大臣
(
たいしん
)
より
下
(
しも
)
帯刀
(
たいとう
)
の者と
唱
(
となう
)
るものに至るまで、
凡
(
およそ
)
、千五百名。その身分役名を精細に
分
(
わか
)
てば百余級の多きに至れども、これを
大別
(
たいべつ
)
して二等に分つべし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
彼がその
帯刀
(
たいとう
)
の
様
(
さま
)
よりその
髻
(
まげ
)
の結い風にまで、肥後流の質樸にして剛健なるを愛し、
自
(
みず
)
からこれを模したる如きは、暫らく余事として、彼が江戸の死獄よりして、書を同志に送り
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
其方
(
そのほう
)
儀、
御勝手
(
おかって
)
御仕法立てにつき、
頼母子講
(
たのもしこう
)
御世話
方
(
かた
)
格別に存じ入り、
小前
(
こまえ
)
の
諭
(
さと
)
し方も行き届き、その上、自身にも別段御奉公申し上げ、奇特の事に
候
(
そうろう
)
。よって、一代
苗字
(
みょうじ
)
帯刀
(
たいとう
)
御免なし下され候。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
すなわち上等は儒者、医師、
小姓組
(
こしょうぐみ
)
より
大臣
(
たいしん
)
に至り、下等は
祐筆
(
ゆうひつ
)
、
中小姓
(
なかごしょう
)
(旧厩格)
供小姓
(
ともごしょう
)
、
小役人
(
こやくにん
)
格より
足軽
(
あしがる
)
、
帯刀
(
たいとう
)
の者に至り、その数の割合、上等は
凡
(
およ
)
そ下等の三分一なり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“帯刀”の意味
《名詞》
体に刀を帯びること。また、その刀。佩刀。
(歴史)刀を有し街中で帯びるという武士に認められた権利。
(出典:Wiktionary)
帯
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
“帯刀”で始まる語句
帯刀先生義賢
帯刀殿
帯刀先生
帯刀則家
帯刀宗誠
帯刀正行
帯刀直次
帯刀騎射
帯刀先生源義賢