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だいみやう
ふりがな文庫
“
大名
(
だいみやう
)” の例文
けれども
僕
(
ぼく
)
の
故郷
(
くに
)
は
二萬石
(
にまんごく
)
の
大名
(
だいみやう
)
の
城下
(
じやうか
)
で、
縣下
(
けんか
)
では
殆
(
ほと
)
んど
言
(
い
)
ふに
足
(
た
)
らぬ
小
(
ちひさ
)
な
町
(
まち
)
、
殊
(
こと
)
に
海陸
(
かいりく
)
共
(
とも
)
に
交通
(
かうつう
)
の
便
(
べん
)
を
最
(
もつと
)
も
缺
(
かい
)
て
居
(
ゐ
)
ますから、
純然
(
じゆんぜん
)
たる
片田舍
(
かたゐなか
)
で
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
多田院
(
ただのゐん
)
は
日光
(
につくわう
)
に
次
(
つ
)
ぐ
徳川家
(
とくがはけ
)
の
靈廟
(
れいべう
)
で、
源氏
(
げんじ
)
の
祖先
(
そせん
)
が
祀
(
まつ
)
つてあるから、
僅
(
わづ
)
か五
百石
(
ひやくこく
)
の
御朱印地
(
ごしゆいんち
)
でも、
大名
(
だいみやう
)
に
勝
(
まさ
)
る
威勢
(
ゐせい
)
があるから
天滿與力
(
てんまよりき
)
も
幅
(
はゞ
)
が
利
(
き
)
かなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
恐
(
おそ
)
れながら
御前
(
ごぜん
)
さまはお
大名
(
だいみやう
)
の
御身
(
おみ
)
で
有
(
あ
)
りながら、お月さまと
仰
(
おほ
)
せられましては、
小児
(
せうに
)
童子
(
わらべ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
にて、
歌俳諧
(
うたはいかい
)
にでも月は月で事は
足
(
た
)
り
居
(
ゐ
)
ますやう
存
(
ぞんじ
)
ます。
昔の大名の心意気
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
です、
大名
(
だいみやう
)
の
子孫
(
しそん
)
が
華族
(
くわぞく
)
なら、
名家
(
めいか
)
の
御子孫
(
ごしそん
)
も
先生
(
せんせい
)
です。
特
(
とく
)
に
私
(
わたくし
)
は
然
(
さ
)
う
申
(
まを
)
さなければ
成
(
な
)
りません。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父
(
とう
)
さんの
幼少
(
ちひさ
)
な
時分
(
じぶん
)
には、
昔
(
むかし
)
のお
大名
(
だいみやう
)
が
木曽路
(
きそぢ
)
を
通
(
とほ
)
る
時
(
とき
)
に
泊
(
と
)
まつたといふ
古
(
ふる
)
い
部屋
(
へや
)
まで
殘
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
見透
(
みすか
)
さるゝ樣な物なり夫共事成就の上此伊賀亮は五萬石の
大名
(
だいみやう
)
に御取立になり貴殿は三千石の
御旗本位
(
おはたもとぐらゐ
)
是
(
これ
)
が御承知ならば伊賀亮
何樣
(
いかやう
)
にも計ひ對面すべしと云に
強慾
(
がうよく
)
無道
(
ぶだう
)
の大膳是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
孤獨
(
こどく
)
の
身
(
み
)
は
霜
(
しも
)
よけの
無
(
な
)
き
花檀
(
くわだん
)
の
菊
(
きく
)
か、
添
(
そ
)
へ
竹
(
だけ
)
の
後見
(
うしろみ
)
ともいふべきは、
大名
(
だいみやう
)
の
家老職
(
かろうしよく
)
背負
(
せおを
)
てたちし
用人
(
ようにん
)
の、
何之進
(
なにのしん
)
が
形見
(
かたみ
)
の
息
(
せがれ
)
松野雪三
(
まつのせつざう
)
とて
歳
(
とし
)
三十五六、
親
(
おや
)
ゆづりの
忠魂
(
ちうこん
)
みがきそへて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大名
(
だいみやう
)
の
行列
(
ぎやうれつ
)
が
來
(
き
)
ても、五
分
(
ぶ
)
々々
(
/\
)
に
通
(
とほ
)
れるといふほどの
權威
(
けんゐ
)
のあるものに、
玄竹
(
げんちく
)
の
藥箱
(
くすりばこ
)
は
出世
(
しゆつせ
)
した。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
今や/\と待程に其後岡山侯より
迎
(
むか
)
への人
數
(
ず
)
來り
大名
(
だいみやう
)
小路
(
こうぢ
)
の上屋敷へ三人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
創
(
きず
)
は
大小
(
だいせう
)
三ヶ
所
(
しよ
)
だ。‥‥
大名
(
だいみやう
)
といふものは、
子供
(
こども
)
のやうなものだなう。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
“大名”の意味
《名詞》
(だいみょう, たいめい) 江戸時代、一万石以上の領地を持っていた武士。
(たいめい) 大きな名誉。高名。
(おおな) 大字。
(出典:Wiktionary)
“大名”の解説
大名(だいみょう)とは、もともとは私田の一種の名田の所有者のことであり、名田の大小によって大名・小名に区別された。平安時代末頃からこの語が見られるようになり、鎌倉時代以降は大きな所領をもって家臣団を形成した有力武士を大名と呼ぶようになった。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“大名”で始まる語句
大名物
大名府
大名縞
大名小路
大名題
大名屋敷
大名主
大名人
大名釣
大名行列