“宿次”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅくつぎ50.0%
しゅくつ25.0%
しゆくじ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、この朝早くから、もう宿次しゅくつぎの駕、飛脚屋などが、雑鬧ざっとうしている立場たてばの茶店から、じッと異様な眼で、自斎の姿を見るより、軒を離れて突ッ立った旅姿の男がある。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なるほど、これから新宿を突走つっぱしって、甲州街道を行けるだけ急げとおっしゃるんですか。ようございます。相棒、お客様は宿次しゅくつぎとおっしゃる」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
うかゞひいたりける時に酒井樣より其のあさ宿次しゆくじ刻限こくげんの急使にて江戸御老中大久保佐渡守樣へ御用状到達たうたつなし則ち上聞じやうぶんたつせられける尤も遠國は皆寺社奉行じしやぶぎやう勘定奉行かんぢやうぶぎやうの掛りの所此度このたびは讃岐守より言上ごんじやうの趣きは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)