“しゅくつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿継50.0%
宿場次16.7%
宿次16.7%
祝津16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『何やら、忌々いまいましゅう存ずる。此方こっち早駕はやを捨てて宿継しゅくつぎに、馬を代えて走ろうか』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
智恵なし同心め、自分の来るよりもはやく、江戸の方から、種明たねあかしの密書が、宿場次しゅくつぎの早飛脚はやで、飛んで来ているとも知らずに、ましてきたのは笑止千万だ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なるほど、これから新宿を突走つっぱしって、甲州街道を行けるだけ急げとおっしゃるんですか。ようございます。相棒、お客様は宿次しゅくつぎとおっしゃる」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
祝津しゅくつの燈台が、廻転する度にキラッキラッと光るのが、ずウと遠い右手に、一面灰色の海のような海霧ガスの中から見えた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)