“突走”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つッぱし28.6%
つつぱし28.6%
つっぱし14.3%
つツぱし14.3%
とつぱし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝶吉はかの時無慙むざんなる介抱をした抱主の処置にたいらかなることあたわず、おさえ切れない虫は突走つッぱしって、さてこそ天神下の口入宿へ来たのであった。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「違つてよ。」となかから突走つつぱしつた声が聞えた。「トオマス博士はかせだつたら、『Itイテ isイス meミイ』なんて仰有おつしやらずに、『Itイテ isイス Iアイ』と仰有つてよ。」
「なるほど、これから新宿を突走つっぱしって、甲州街道を行けるだけ急げとおっしゃるんですか。ようございます。相棒、お客様は宿次しゅくつぎとおっしゃる」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「へーい。」とあひかはらず突走つツぱしる。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
博士はその賞与を掌面てのひらに握つたまゝ、何につかつたものかと小首をかしげた。その瞬間専門の電気エレキのやうに博士の頭の中を突走とつぱしつたものがあつた。それは他でもない駱駝のシヤツであつた。