“ヤド”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:やど
語句割合
42.9%
屋所14.3%
化寓14.3%
14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単に天神から双方に授与せられた弓矢の符合したと云ふだけではなく、宮廷を守る霊音をヤドす弓矢の大きさ・質の同じものであつたことを主題とした、叙事的な呪詞があつたのだらう。
まれ人を屋所ヤドに残して、鳥うちに 我は出でゆく。たそがれの雪※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
黄金色とぼしき屋所ヤドといふ人に 見せばや。秋の山吹の花
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
むすびと言ふのは、すべて物に化寓ヤドらねば、活力を顕す事の出来ぬ外来魂なので、呪言の形式で唱へられる時に、其に憑り来て其力を完うするものであつた。
我がヤドのいさゝ群竹ムラタケ 吹く風の 音のかそけき、このゆふべかも(同)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この六月、軍務官知事として、会津征討越後口総督として征途に就かれ、廿七日には、敦賀にヤドられてゐる。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)