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しゆうい
慶州には
周圍に
低い
山があつて、
一方だけ
少し
開けてゐる
地勢は、ちょうど
内地の
奈良に
似て、まことに
景色のよいところであります。
噴火前には
周圍の
土地が
餅の
燒かれてふくらむような
状態になることは、
既に
了解せられたであらう。
これはたいてい
赤貝の
類の
貝殼を
刳り
拔き、その
周圍ばかりを
殘して
前腕にはめ
込むでのでありまして、
石器時代の
墓場から
出る
人骨に
かういふ
脈が
所謂火山脈であつて、
最も
著名な
火山脈が
太平洋の
周圍に
横たはつてゐる
次第である。
そしてこの
御陵のごときは、
二重に
堀をめぐらし、その
周圍には
陪塚といつて
臣下の
人だちの
墓がたくさん
竝んでをります。
即ちその
直徑は
東西四里南北五里に
及び、こゝに
阿蘇一郡四萬の
人が
住まつてゐる。
但し
噴火はこの
火口全體から
起つたのではなく、
周圍の
土地の
陷沒によつて
斯く
擴がつたものだといふ。