“出前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でさき50.0%
でまえ25.0%
でまへ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出前でさきらしい容子に気づいて、環は、急に長座を詫び、たずさえて来た土産物みやげものの山繭織まゆおり一反と、山芋のつととを、奥へ渡して
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うしろの日月の幕の間から、顔を出したそば屋の出前でまえ持ち、けんどん箱の中からあたたかそうなどんぶり一個と、風邪かぜの一服ぐすりとを取り出して隅の方へおき、客と見てそのまま首を引っ込めました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、この夏頃から、松公といふ、色白の若い蕎麥屋そばや出前でまへ口説くどき落して、かね(大工の名)の目を忍んで、チヨイ/\うちへ引張込むやうになつた。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)