“出立前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゆつたつまへ40.0%
しゅったつぜん20.0%
しゅったつまえ20.0%
しゆつたつぜん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此處こヽてられてとりのこされんわれ、いでや出立前しゆつたつまへの一をとこヽろねがひしが、むなしくかげずに明日あす早朝さうてううらめしき便たより、いまなにてヽ一にち病氣びやうきしけるが、こひみだるヽこヽろあはれかなしくも
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まだ小林にく事の残っている津田は、出立前しゅったつぜんもう一遍彼に会っておく方が便宜べんぎであった。けれども彼とお延と落ち合う掛念けねんのある病院では都合つごうが悪かった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
実はその少し出立前しゅったつまえに私の知って居る薬舗くすりみせの紹介でいて来たのだからくわしい事はよく知らぬけれども、何してもラサ府では空飛ぶ鳥も落ちるようなお医者さんで非常な評判だ。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
和田垣博士と僕とが氏の出立前しゆつたつぜんその飛行場へ一度案内して貰ふ約束をして置いたので一昨日をとゝひの午後風の無ささうな空を見込んで氏の下宿を尋ねると
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)